WORKS YOKOHAMA

WORKS BUILD JOURNAL / NISSAN SILVIA S13 J’s

フルノーマルから、
ボディーの芯まで作り込む。

平成3年式の日産S13シルビア J’s。新車当時から大切に整備されてきた一台をベースに、WORKSの車両製作が始まりました。

エンジン、ミッション、内装まで取り外し、まずはボディーそのものと向き合うところから。

今回は、製作前の車両紹介からボディー補強、溶接ロールケージとパイプフレームの施工までを写真でご紹介します。

製作前の平成3年式S13シルビア J’sのフロントとサイド
今回のベース車両。平成3年式、フルノーマルのS13シルビア J’s。

CHAPTER 01 / BASE CARフルノーマルのS13シルビア J’sをベースに

今回選んだのは、平成3年式(1991年)のS13シルビア J’sグレード。

J’sは新車販売当時も台数が少なく、なかでも2リッターのSR20エンジンを搭載したこの個体は、WORKSでも珍しいと感じる一台です。

特徴のひとつが、パワーウィンドウではなく手回し式のウィンドウであること。

ドアのハンドルをくるくる回して窓を開ける、あの仕様です。シンプルな装備も、このJ’sらしさを感じさせます。

年式・車種
平成3年式(1991年)/日産 S13シルビア
グレード
J’s
製作前の仕様
フルノーマル/2リッター SR20エンジン/手回し式ウィンドウ
整備履歴
新車当時からの整備記録簿が残り、ほぼ毎年ディーラーで整備されてきた車両

見た目だけでなく、これまでの整備履歴も大事なポイントです。

この車両には新車当時からの記録簿が残っており、ほぼ毎年のようにディーラーへ整備に入っていたことが分かります。

エンジン・ミッション・内装まで取り外して作業開始

この一台をベースに、エンジンやミッション、内装に至るまで取り外しを進めます。

部品が付いたままでは手の届かない部分まで作業できるよう、いわゆる「ドンガラ」の状態へ。ここから、本格的なカスタマイズのスタートです。

CHAPTER 02 / BODY REINFORCEMENT徹底洗浄・塗装剥離から、ボディー補強へ

まずは隅々まで徹底洗浄

ドンガラにしたボディーは、すぐに補強へ進むのではなく、まず下回り、室内、タイヤハウス内、エンジンルームまで徹底的に洗浄します。

普段は見えない部分まできれいにしたうえで、各部のカスタマイズを進めていきます。

外装の塗装を、素の鉄板が見えるまで剥離

外装は剥離剤などを用いて塗装をすべて除去。

表面を軽く落とすだけでなく、素の鉄板の状態まで徹底的に塗装を剥離していきます。

ドライアイスも使い、アンダーコートをすべて除去

室内のアンダーコートは、ドライアイスも用いながらすべて取り除きます。

フロアの形状や鉄板の接合部分がはっきり見える状態にして、次の補強工程へつなげます。

鉄板の接合部分を、一か所ずつ溶接補強

洗浄と剥離を終えたら、いよいよボディー補強です。スポット溶接機、半自動溶接機、TIG溶接機を使い、鉄板と鉄板の接合部分を補強していきます。

ドア内、ガラス周り、室内、フロア下まで。ボディー各所に手を入れ、追加したスポット溶接は1,000か所以上に及びます。

スポット溶接、1,000か所以上。
見えなくなる部分まで、積み重ねる。

CHAPTER 03 / ROLL CAGE & PIPE FRAME溶接ロールケージとパイプフレームの施工

室内に溶接ロールケージを組み付け

続いて、FORMULA DRIFT JAPAN/D1GPの規則に対応した溶接ロールケージを組み付けていきます。

室内に張り巡らせたパイプを、一つひとつ溶接して接合。写真からも、その構成と作業量が伝わると思います。

「これは、いったい何点式なんでしょうね(笑)」と話したくなるほどの仕上がりです。

S13シルビアの室内に組み付けた溶接ロールケージ
室内に組み付けた溶接ロールケージ。前後・左右にパイプが通る構成。

リアフロアは切断し、2mm厚の一枚物パネルで製作

リア周りは、元のフロアパネルを切断。新たに2mm厚のパネルを一枚物で製作して取り付けます。

既存の形を残すだけでなく、フロアそのものから作り直していく工程です。

4130クロモリ鋼管を曲げ、フロントの骨格を製作

フロント周りには、高強度4130クロモリ鋼管を使用。

パイプベンダーで曲げ加工を行い、バルクヘッドからコアサポート部まで一本で通す形でパイプフレームを製作します。

さらにストラット部も接合し、フロント周りの強度アップを狙います。

室内のロールケージだけでなく、ボディー前方の骨格まで作り込んでいきます。

ロールケージとフロントのパイプフレームを組み付けたS13シルビア
ボディー補強、ロールケージ、パイプフレーム。次の工程へ進むための土台が形になってきました。

今回はここまで。フルノーマルのS13シルビアから、ボディーの土台を一つずつ作り上げている途中の記録です。

続きの製作工程も、順次ご紹介していきます。

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